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KIND KILLAR

第6章 Repeat over and over.

S「ちょっ・・・!智く・・・んん。」



俺の唇をはむはむと味わったかと思えば、舌を尖らせて歯茎をなぞってくる。



慌てて歯を嚙みしめて、それを阻止しようとしても、彼の舌があるからそんなことできなくて。



O「んんっ。」



ぴちゃり、ぴちゃりと舌が差し込まれるたび、俺の理性はどんどんこぼれ落ちてく。



ダメだ。ダメだ。ダメだダメだダメだ。



本来ならここで『どうしたんだよー。』とか言って、引き離さなきゃいけないのはわかってる。



でも頭ではわかってても、身体中が智くんを求めるんだ。



O「ぷはぁっ。」



一度息継ぎをするかのように俺から離れた貴方。



チロリと赤い舌がのぞいて、その魅惑的な唇を舐めた瞬間、俺の理性は吹っ飛んだ。



そんなモノ欲しそうな顔みたことない。



と思うと同時に、こんな顔をみてきたであろう歴代彼女に嫉妬する。



俺、重症だな。



苦笑すると同時に、少し離れた所にある濡れた頭を引き寄せた。



ごめん、最低なことしてんのはわかってる。



O「んんっ・・・・しょ、くぅんっ・・・はぁっ・・・。あっ・・・ん。」



でも、この胸の高鳴りの持って行き場がないんだよ。



心の中で言い訳をして、






ふわり、と自分からキスをおとした。





そんな軽くしたはずのキスも、どちらともなく、いつのまにか深いものになって。



差し込むのと同時にねっとりと絡まってくる舌。



熱い。熱くて溶けそう。



これは熱が出てるから・・・??



違う。



興奮してるんだ。



好きな人の唇を味わって。



一度キスを強引にやめると、華奢で薄いその身体を、腕の中に閉じ込めた。



夢か現実か、確かめるように、強く強く。



逃がしたくない。



このまま永遠に俺の腕の中にいてほしい。



この歪んだ感情が愛だとするなら、俺は今までなんて薄っぺらい恋愛をしてきたのか、と思う。



O「しょ、くん?くるし・・・。」



そう腕の中で囁く貴方に、また舌をねじこんだ。



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