無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ふざけんな…っ」

抵抗出来ないのを良い事に、相葉さんの手はお構い無しに身体を撫でる

今日に限って、Tシャツじゃなくボタンのシャツを着てきてしまったのを激しく後悔した

1つ、また1つとボタンが外され、必死にそれを止めようと相葉さんの手を抑えるけど

叩いて誰かに気付かれたらと思うと、それ以上の抵抗がどうしても出来ない


「や…っ！」

するりとシャツの隙間から相葉さんの手が入り込み、素肌に直に触れた瞬間

身体がビクッと跳ねて、少し大きな音を立ててしまった

前に座ってる人が怪訝そうに振り返る


相葉さんは瞬時に手を引いて、わざとらしく人差し指を唇に当てた

暗がりではっきりは見えないけど、はだけたシャツの自分はどう見られているか気が気じゃない


「ほら、静かにしなきゃ」

グッと肩を引き寄せてまた耳許で囁く

「誰のせいだよ…っ」

耳だって弱いのを知ってるくせに


だけど普通に話せないから、仕方ないと言えばそうなんだけど

相葉さんは息を吹き掛けたり唇で触れたりもプラスするから、嫌でも感じさせられてしまう


「ほら、映画見てなよ。見たかったんでしょ」

そんな事言うくせに、再び相葉さんの手がシャツの中に忍び込んできて

…今度は声を出さないようにと咄嗟に唇を噛み締めた