笑い、滴り、装い、眠る。
第7章 雨の日は家にいて
「あっ……の…翔くん?」
でも、限界まで溜め込んだものを吐き出せずにいたソコだけは相変わらず窮屈な布の中に押し込まれたままで、
目線だとか、声だとかで必死に解放されることを訴える。
「ぼ…僕の話を…ふっ…くっ…」
胸を仰け反らせ、痛いくらい張り詰めた下半身を翔くんに押し付ける。
翔「じゃあ…嘘でもいいから俺のこと好きだ、って言って?そうしたらイカせてあげる。」
ハアハアと息を荒げる僕を、泣きそうな顔で見下ろす。
翔「言って…?」
酸素を取り込むため、僅かに開いた僕の唇に酸素を送り込むように翔くんは唇を押し付けてきた。
こくり、と、僕の喉が小さく音を立て、口移しで与えられた翔くんの吐息を呑み込んだ。
「好き……。」
途端、大袈裟なぐらい、声を張り上げて笑う君。
翔「…そうだよな?成り行きとはいえ、好きでもないのにヤらせてくれ、って言ってくるヤツを好き、って言えるワケ…」
「君が好きだよ、翔くん?」
翔「何言って…?」
「初めて会った時から君のことが好きでした。」
両手でもって翔くんの体にしがみつき、呆然としている唇にキスをした。
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