笑い、滴り、装い、眠る。
第7章 雨の日は家にいて
息もつかせないぐらい、貪るようなキスの後、
ぼんやり空を見つめたままの翔くんを抱きしめた。
「信じられないかもしれないけど…初めて会った時の僕はまだ確かに潤と別れたばっかりでまだ引き摺ってた。でも、君に会って…あのお日さまみたいな笑顔が忘れられなくなって。でももう、君には好きな人がいて…」
ゆっくりと僕の背中に回される腕。
その腕に段々と力が込められていくのを感じた。
「好きになっちゃいけない、って、ずっと言い聞かせていたんだ。君の大切な人のためにも。でも……」
自分の体に巻き付けられた僕の両腕をほどき、翔くんは僕から体を離した。
翔「あの…本当に?」
「ん……」
涙を湛えたドングリ眼を見ながら頷く。
「わっ!ち、ちょっと…」
すると、いきなり抱きつかれた上に、顔を両手でがっちり掴まれキスされた。
「し…翔くん…く…苦し…んんっ!?」
初めは乱暴すぎるキスに抵抗する素振りをするものの、
段々甘さを含んだキスに蕩かされていった。
「あの…翔くん?」
ようやく解放された唇で、僕の体の中でもっと解放してほしい場所があることを目で伝えた。
翔「そうだった。ゴメン。」
翔くんはいい?と、僕に断ってから、ジーパンと下着を丁寧に脱がせた。
「ひゃっ!?」
解放された途端、僕のモノが温かくて湿ったものに覆われる感触に思わず声が漏れた。
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