笑い、滴り、装い、眠る。
第7章 雨の日は家にいて
相手が相葉くん、と、いうのもあるんだろうけど、
僕に見せる顔とは対照的な穏やかな表情。
和「俺もう、背中を追いかけるのに疲れちゃったんだよね?俺だって、バカみたいに好きだ好きだ、って追っかけられたいしさ?」
「でも、翔くんとは…」
和「言ったでしょ?俺からコクった、って。」
今でも思い出す。
カズくんへのプレゼントを手にした時の、
翔くんの嬉しそうな顔。
和「それに、貴方が翔さんと寝たのだって翔さんに迫られたからでしょ?」
「あながちそうとも言えないけど…」
和「そりゃそうでしょ?その気もないのに一方的に迫られて、ってんなら犯罪だし?」
カズくんはまた、僕の隣に腰かけた。
和「ね?」
同意を求めるみたいに間近に顔を近づけるから、思わず首を縦に振ってしまった。
和「愛されたもん勝ちですよ?恋愛、って。」
じゃ、今度こそ行くね?と、
カズくんは相葉くんの元へと小走りで立ち去った。
愛されたもん勝ち…
僕と翔くんとだったら、
どっちがどっちなのかな?
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える