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笑い、滴り、装い、眠る。

第7章 雨の日は家にいて



最近、僕は毎日が楽しくて仕方がない。



当たり前のように、大好きな人と連絡を取り合い、



互いの家に行き、



二人で朝を迎える。



翔「う………ん。」



さっきまで、僕に背中を向けて寝ていた翔くんが寝返りを打って、僕と向き合う形になる。



すうすうと寝息をたてている幼い子供のような寝顔。



普段、イケメンな翔くんからは想像出来ない愛らしさに頬が緩む。



あまりの可愛さに頭を撫でてると瞼がピクピク動いて、ゆっくりと目を開け僕を見た。



「おはよ。」


翔「おはよ…」



翔くんはふぁ、と、大きく伸びをしながらあくびをした。



翔「…何?俺の顔に何かついてる?」


「可愛いなあ、と思ってずっと見てた。」


翔「何それ?バカにしてない?」


「してないしてない。」


翔「…ホントに?」


「ホントに。」


翔「ま、いいや。」


「あ……」



完全に目の覚めた翔くんが僕に馬乗りになって、



僕の唇にチュッと音をたててキスしてきた。



翔「おはようの、ね?」


「キス…だけ?」


翔「い…いいの?」


「だって…当たってるし。翔くんの…」


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