笑い、滴り、装い、眠る。
第8章 花梨―唯一の恋―
准「弟なんだ。」
「……っ………そう…」
俺のナカから掻き出されたモノが腿を伝って落ちてゆく。
「は………っ…!」
准「あ…悪い…つい……」
故意か偶然かは知らないが、准一の節張った指が前立腺に触れ、ガクンと下半身の力が抜ける。
「っ………テメ…っ!」
またしても指先が前立腺を掠め、俺は腰が砕けたように立てなくなってしまった。
「お前…やっぱりワザと…」
准「実はお前にもう一つ頼みたいことがあって…」
「おい、聞いてんのか?」
准「何だよ?……また、ヤりたいのか?」
「はあっ?」
……聞いてねぇのかよ?
しかも、何、めんどくさそうにしてんだよ?さっきはノリノリでヤってたくせに?
准「だからごめん、って言ってるだろ!」
「偶然で二回もヤるかよ?」
ぶつくさ言う俺の体にボディソープを素手で塗りたくっていく。
准「……大野。」
「……何だよ?」
准「実はもう一つ、頼みがあって…。」
「だから何?」
准「実は弟のことなんだけどさ?」
「さっきの?」
准「絵を教えてやってほしいんだ。」
そう言うのと同時に、泡まみれの准一の手が俺の股間に伸びてきた。
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