笑い、滴り、装い、眠る。
第8章 花梨―唯一の恋―
翔「男同士でもその……してるワケでしょ?そんなことしてても友達、って言えるんですか?」
これだから優等生は…
お前、「セフレ」って言葉を知らないのかよ?
さすがの俺も若干イラついた。
「あのなあ…そんなの俺の勝手だろが?互いにキモチよくなれるワケだし、別にそういう友達もいたっていいだろが?何でお前にとやかく言われないといけないんだよ?」
スッげぇ涙目、で、
スッげぇ睨まれる。
翔「だって……イヤなものはイヤだから。結局やってることは恋人と同じじゃない?」
グスグスと鼻を鳴らす。
あーもうっ!!めんどくセえな!この優等生野郎は!!
「そう……だけどさ…それ以外に俺、お金が欲しかったんだって?」
翔「お金…?」
「俺、お前の兄貴に会うまで金持ちのオッサンとヤって、それでカネもらってたんだ。」
翔「お姉さんのために…?」
「ああ。だから、お前の兄貴がそいつらよりお金を出してくれる、って言うから……だからほら、セフレ、と言うよりはパトロンみたいな感じなんだよな?うん。」
翔「……お義父さんに頼むとか、って考えなかったんですか?」
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