笑い、滴り、装い、眠る。
第8章 花梨―唯一の恋―
准「おい、エロい声出すなよ。ヤりたくなるだろが?」
「んなこと言ったって……。」
ワザとやってるだろ?てなぐらい、気持ちいい場所をピンポイントで触ってくるから、
どうした、って出るだろが?
准「ほら、ここ、座って?髪、洗うから。」
「お……おう。」
頭をわしゃわしゃと洗われ、シャワーをぶっかけられる。
准「ほら。」
「あ?」
泡まみれのスポンジを手渡される。
准「背中は洗ってやるから前は自分でやれ。」
「あ…うん。」
って、准一がキレイに洗ってくれるもんだから、
それに釣られて前もキレイに洗った。
ふと、顔を上げると鏡越しに目が合った准一がニヤニヤしていた。
「な…何だよ?」
准「いーや、別に?」
ホラよ?と、また、頭からシャワーをぶっかけられた。
准「じゃ、ゆっくり湯に浸かってこい。」
「え?お前は入んねぇの?」
背を向けた准一を呼び止めた。
准「何だ?もう俺とヤりたくなったのか?」
「あっ、アホ!!そういう意味じゃねぇ!」
准「何だ…違うのか。」
「どこをどうとったらそうなるんだよ?」
まったく、と、一人ごちてると准一が鼻で笑った。
准「早く入って早く上がってこいよ?長風呂は老化の始まりだ、って言うからな?」
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