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笑い、滴り、装い、眠る。

第8章 花梨―唯一の恋―



准「智、お前、悪いヤツだなあ♪」



大学のカフェで一人お茶をしていると、准一に捕まり、近況の報告をさせられる。



「楽しそうだな?てか、お前、何で俺のこと下の名前で呼んでんだよ?」


准「固いこと言うなよ?俺と智の仲じゃねぇか?」


「だから、下の名前で呼ぶな!もうお前とは何の関係もないんだから?」



准「つれないなあ。せっかくお前の本命がいない間を見計らって会いに来てやったのに。」


「余計なお世話だ。そんな濃い顔見たくもねぇわ!!」



シッシッ、と追っ払う真似をすると、いきなり誰かが後ろから俺を羽交い締めにした。



翔「ちょっと兄貴!!俺の大野さんにちょっかい出さないでよ!」



人目があるにも関わらず、翔は俺を抱きしめてきた。



「こ、こら、翔。」


准「『俺の大野さん』ねぇ…」



准一はニヤニヤ笑いながら俺らを見比べた。



准「なるほど。まんまと餌付けには成功したみたいだな?」



餌付け……(汗)



ヒマワリの種に美味しそうにかぶりつく翔の姿を想像してしまった。









あ…ヒマワリの種食うのはリスじゃなくてハムスターだっけ?(←笑)



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