笑い、滴り、装い、眠る。
第16章 a little guy
「ふふっ。」
櫻井さんのことを思い出しただけでつい笑ってしまう。
そのせいで回りから妙な詮索を受けることもしばしば。
雅「ねーねー、おーちゃんこのごろ変じゃない?」
和「あの人が変なのは今に始まったことじゃないだろ?」
雅「そうだけどさー?」
和「何?不満なの?」
雅「じゃ、なくて…」
「あっ!!来た来た!」
窓の外を眺めていた僕は、
待ちわびた人の訪れに歓喜の声を上げ部屋を飛び出した。
「こ、こんにちは。」
翔「や、やあ。」
潤「どうも♪」
何で松本さんが一緒なのかは知らないけど、僕は早く早く、と櫻井さんの手を引いた。
翔「ち、ちょ……あんまり引っ張らないで?」
「ご、ごめんなさい。つい……。」
翔「心配しなくても逃げないから?」
そう言って笑ってたけど……。
雅「もー翔ちゃん。遅い、って?」
和「何でお前がキレてんの?櫻井さんは大野さんの先生なんだからお前は関係ないじゃん?」
ポカンとしている櫻井さんを尻目に、まーくんと二宮くんが口論していた。
潤「何だよ?お前らまた来てたのかよ?」
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