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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



翔side


その言葉、まんまお前に返すわ。



付き合ってる、て訳じゃないけど、



俺と大野くんの仲が進展していないことを知った松本は付いてくると聞かなくて今に至るわけだが、



雅「ねぇねぇ翔ちゃん、早く始めようよ?」


和「お前、いつからそんなに勉強熱心になったの?」



何でこの二人がいるんだ?



大野くんと二人っきり、っていうのも、それはそれで何だか気まずい。



かといって……



潤「俺、大野くんに勉強教えるから、櫻井はアイツらの相手してやってくれ。」



は、はあ?なんだ、それ?



智「えっ……?」



いいからいいからと、困り顔の大野くんを俺から引き離そうと画策する松本。



そこへ待ったをかけるヤツがいた。



和「すいません、我々急用思い出したんでこれで失礼します。」



ほら、と、目で雅紀と松本に合図する。



雅「へ?」


潤「お、おい、カズ、俺は…」


和「我々がいたんじゃ、色々と邪魔になるでしょ?」



色々……???



潤「しかしだなあ……」


和「櫻井さんぐらい勉強が出来るんならまだしも、潤にぃはそうでもないからいてもいなくて関係ないじゃん?」



そんな言い方(汗)



いや、でもまあ…確かに…。



小さく舌打ちして松本は大野くんから離れた。



和「お前もだよ、雅紀?何ボケッとしてんの?ほら、帰るよ?」



二宮くんはぶつくさ言う雅紀の腕を掴み立ち上がらせた。



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