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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



智「一応、湿布貼っておいたので大丈夫だとは思うんですけど…。」


「あ、ありがとう。」



「「……」」



気まずい沈黙。



やっぱ、アイツらみたいなワンクッションおいた方が良かったかな?とか思いつつ、



二人っきりになるのも悪くないな?って思ってて。



智「あの…」


「ん?」



ちょっと間延びしたような感じで、上目で話しかけれて飛び上がりそうになったけど、努めて平静を保つ。



智「勉強……しないんですか?」


「あっ、ああ、そうだね?始めよっか?」



つづきつづき、と問題集をめくる。



智「あの…」


「うん?」


智「一つ、聞いていいですか?」


「いいよ?」


智「僕のこと、どう思ってます?」



問題集を持ったまま固まってしまう。



てっきり、勉強に関する質問とばかり思ってたから、



……こんな直球投げてくるんだ。



しかも…



「ど、どう……って…」


智「めんどくさい、ですよね?ウジウジしてるし、どんくさいし。」


「い、いや……そんなことは…」



顔、真っ赤にして、



もしかして計算か?



智「そんなこと…ない……ですか?」


「あっ…ああ…」



目、うるうるさせて?



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