テキストサイズ

笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



それはつまり…



潤「……押し倒せ。」


「おっ…押したお…」



お前、それはいくらなんでも犯罪…



潤「少し強引に迫った方が良いときもある。」


「ま、まあ…そうかもしれないけどさ…」



でも、相手は俺と同じ男だよ?



ヘタに迫って抵抗されて、返り討ち(?)にされでもしたら……?



潤「お前、何でそんな肝心な時にヘタレなんだよ?」


「それを言うなよ……」



そうでなくても、相手からフラれることが多くて凹んでんのに?



潤「大丈夫だ。大野くんもきっとお前を受け入れてくれる。」


「何でそんなこと言えんだよ?」


潤「カズたちを通して相談してきたんだよ?」


「え?」


潤「ホントはムリして付き合ってるんじゃないか、ってね?」


「そっ、そんなことねえよ!!」



松本の襟首を掴んだ。



潤「まあ落ち着け、って?」


「ご、ごめん…。」



俺としたことが、つい熱くなってしまった。



潤「俺が言いたかったのは、多少強引に押しきっても、大野くんが納得してたら大丈夫なんじゃないか、ってこと。」


「いや…でも……押し倒す、ってのはちょっと……」


潤「櫻井、って、変なとこで真面目だよなあ。」


「わ…悪いかよ?」


潤「いいや?好きだなあ、と思って?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ