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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



「え………?」


潤「ん?俺、何か変なこと言った?」



俺が無意識にちょっと後退りしたのを見て松本が突っ込んだ。



潤「もしかして…アッチの好きに聞こえたか?」


「ち……違う……よな?」


潤「……違わない、って言ったらどうするよ?」



ヤバイ目付きのままにじり寄ってくる男に、さらに俺は後退った。



潤「……冗談だろ?誰がお前みたいな筋肉バカ。」


「はあっ?他人のこと言えんのかよ?ワザワザ海外でトレーニングしに行くヤツが?」


潤「バカやろ。メンテナンス、って言えよ?」



松本は袖を捲り、その成果を見せつけた。



何がメンテナンスだ?と、ぶつぶつ言うも、



鍛えても撫で肩な俺と違って、松本は綺麗な逆三角形。



着物が似合って羨ましい、って色んな人に気を使わせる必要なんてない。



事実、大野くんにも言われてるしな?



長くて重たいため息を漏らすと、松本が驚くべき事実を口にした。



潤「ホントは黙ってようか、と思ってたんだけど、大野くん、お前のハダカ、見てんだよね?」


「エエッ!!」



条件反射(?)で両腕をクロスし体を隠す。



「い、いつ?」


潤「……お前が熱出してくたばってる時。」



そ、そう言えば俺…



いつの間にかジャージからパジャマに着替えてたような…。



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