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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



潤「見ててムカついたけど、可愛かったなあ…真っ赤になってさ?」



デレながら言う松本に、俺の方がムカついた。



そんな可愛い大野くんをこんな男に見られてたなんて?



風邪ごときでくたばってた自分をぶん殴ってやりたい…。



潤「だからさ、自信持て、って?」



撫で肩なのに?



着物が似合うぐらいしか取り柄のない俺に言う?



潤「あんな可愛い大野くんにお世話してもらえて…。」



遠い目をする松本に少し優越感。



潤「あ、そうだ。これ、やるよ?だから、ガンバれよ?」



松本のズボンのポケットから出てきたもの、



それは……



潤「……ヤるときの必需品。」



コン●ーム……。



潤「と、言うわけで今晩は泊まらせてくれ。」



松本はフラフラと立ち上がりベッドの方へと歩いてゆく。



その肩を掴まえ、ソファーへと連れていき毛布を頭から被せた。



お前…少しは遠慮しろよ?



何事かをゴニョゴニョと言いながら寝入っている男を睨み付けた。



そのベッドは、俺だけじゃなくて、大野くんも使うかも知れないんだからな?


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