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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



でも、電話だけじゃ治ったフリしてるかも、と思い、櫻井さんのマンションへと向かった。



翔「ごめん…心配かけて?」


「うん…」



少し窶れてはいたけど、元気そうな姿を見たら安心して泣けてきてしまって、部屋にあげてもらった。



翔「予定通り、ディズニーランド行けそうだから安心して?」



そしていつものように頭をぽんぽんされる。



僕が落ち込んでいるとき、櫻井さんはいつもこうしてくれる。



そうすれば、僕が安心する、って分かってるから。



ディズニーランドはスッゴく楽しかった。



たた、普通のデートみたいに、人前で手を繋いだりとか出来なかったけど。



でも、時々、こうして会ってるから。(←そして今に至る。)



僕の下校時間に合わせて立ちよったファミレス。



ソワソワして落ち着かない櫻井さんが気になって、僕まで落ち着かない。



『自分からチュー、するとかさ?』



二宮くんの言葉が頭を掠める。



な…何で今思い出したんだろ?



何気に触った頬が熱かったので気づかれないよう俯いた。



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