テキストサイズ

笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



翔side


気まずさを隠せなくて俺はため息をついたり体の色んな所を触ったり。



大野くんはその間ずっと 黙ったままで。



こういう時、ホントは年上の俺が打開策を提案しないとダメなんだろうけど、



……恋愛が絡んでくると途端にダメダメになっちゃうんだよなあ…。



俺がヘタレ、と言われる由縁になってるんだけど。



が、ここはやっぱり…。



「あの…」


智「じゃあ…」



俺が口を開こうとした時、



大野くんが言葉にしてくれた。



が、俺はその衝撃的な言葉に言葉を失った。



智「一緒に……寝ません…か?」


「は?」



今なんと?



確か…一緒に…寝ませんか?って、聞こえましたけど。



あの…もし、私の聞き違いでなければですが、



さきほどの言葉、ONCE MORE PLEASE!



智「だっ…だから……い、一緒に……」



だから、その言葉を、



そんな恥ずかしそうに言うなよ?



オオカミモードにスイッチが入るだろが?



「い………いい……の?」(←若干食いぎみ)



真っ赤になったまま、俯き頷く。



逆に、ヘンな汗が噴き出してきて、智くんに聞かれんじゃないか、ってぐらい大きく喉がなった。



いいの?言葉の意味、分かってる?



「(場合によっては)食べちゃってもいいか?」って、聞いてんだよ?(←(笑))


ストーリーメニュー

TOPTOPへ