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智くんは少し困ったように笑いながら小首を傾げた。



智「だっていいも悪いも、ここ、翔くんの家だよ？」



いやいや。そう言う意味じゃなくてですね？



うーむ、天然なのか？はたまた小悪魔なのか？



小悪魔の方であってほしいが……



智「だって、色々と体に悪いから、って、さっき…」


「えっ!?」



……聞こえてたのか？



智「だから……」


「いや…あの…それは……」


智「……翔くん？」



急に、真剣な顔で俺の目の前で正座した。



智「僕、前から聞きたかったんだけど、翔くん、てさ、僕のこと、ホントに好きなの？」


「も、もちろん!!」


智「じゃあ、何で迷ってるの？」


「は？ま…迷う？」


智「何度もスキ、見せてるのに…」


「え……」



じ、じゃあ…？



智「人前じゃ恥ずかしい、から、って手も繋いでくれないから…」


「それは……ごめん…」



智くんの目に、みるみる涙が滲んでゆく。



ああっ!!もー!!



智「あっ……」



智くんの小さな体を抱きしめた。



「あの…」


智「……うん。」


「ちょっと……痛い…かも知れないけど我慢してくれる？」


智「スゴく…痛い？」


「え…と……初め…だけかな？」


智「……。」



ダメか？ダメなのか？



智くんは俺の腕の中で少しモゾモゾすると、チラッと俺の顔を見てまた、顔を埋め、小さな声で答えた。



智「……頑張る。」