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笑い、滴り、装い、眠る。

第16章 a little guy



やがて、智くんは俺と目を合わせるのが恥ずかしくなったのか、



両手で顔を覆い隠した。



が、俺はそれを許さなかった。



「そんなことしたらキスできない。」


智「でも、恥ずかしい…」



恥じらう智くんの唇にキスをし、固く閉じられたままだった唇をとき解すように舌先で突っついた。



恥ずかしそうに触れる智くんの舌先。



捕まえて絡めとると鼻先から抜けてゆくような甘い声を漏らした。



やっぱ…可愛いな…



泣きそうな顔で見上げる顔も甘く啼く声も。



キスを止めると、ちょっと不満そうに見つめる目も。



宥めすかすように耳元に唇を押しあてそのまま細い首筋へとゆっくり滑らせる。



智「ふ……っ…」



声を聞かれて、智くんは慌てて顔を背けた。



まだ、幼さを残した項。



俺はそこにわざと音を立てて口づけた。



智くんの体がビクリと跳ね上がり、顔を此方に向けた。



「項…綺麗なんだね?」



赤いインクを落としたみたいに染まる頬。



ああっ、くそっ!!



可愛い……可愛すぎる。



そんな思いに支配されてしまった俺の体に大きな変化が。



と、それに気づいた智くんの頬がさらに赤くなる。



た……勃ってるし…。




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