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好きなんですけど、こっちは

第4章 これでよかったんだ sideM

これでよかったんだ。

きっと、今ごろ、ニノは相葉ちゃんの家だ。
きっと、飲んで、笑って…。

なぁ、いろいろ考えたんだけどさ。
気づいちゃったんだよね。
俺が好きなニノの横顔ってさ。
相葉ちゃん見てる横顔だったんだって。

うん、だから…そういうことでしょ?
ニノの想ってる人ってそういうことだろ?

すげー、胸が痛いんだけど。
明日、オフなのにさ、1人で家のソファでビール飲んでる。

ニノはどうしてんだろ。
楽しいと思ってるなら、俺も喜ばなきゃ。

てか…俺、馬鹿だろ。
なんで今日までニノが誰を好きかとか考えてやんなかったんだろ。

ニノからしたら最悪だろうな。
好きでもないやつに無理やり犯されちゃって。
しかも、何度も。
これ、犯罪じゃね?
俺、とんだ勘違い野郎どころか犯罪者じゃね?

寂しいからだろうか。
独りだからだろうか。
考えたくないことばかり考えてしまう。

「…誰か、ヒマなやついねーかな。」

手当たり次第、思いつき次第、知り合いに連絡をとって、朝まで飲んで潰れて…記憶を失った。

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