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恋人は王子様…!

第5章 湯けむりの中で sideN

潤くんと食卓を囲み、ハンバーグを食べて、お腹も胸もいっぱいで思わずまどろんでいた。

「かずなりー、潤くん、お風呂わいたから入っちゃってね!」
「はーい」
「。」
「かずなり、返事は?」
「あー。」
潤くんが笑う。
「一緒に入っちゃう?」
「え、うん…!」

ドキドキしながら脱衣所で服を脱ぐ。
あ…潤くんの胸筋、やばい。
それに比べて、俺は貧弱だし、色白いし。
服を洗濯機に投げ入れて、即行湯船に浸かった。
「あー、気持ちいい!」
「ほんとに?」
わ、潤くん入ってきた。
恥ずかしくて、潤くんの方を見れない。
「なーに顔背けてんの?」
「別に?」
潤くんが湯船に入ってきて、お湯が溢れた。
「あー、気持ちいー。」
潤くん、可愛い。
「カズ」
「な、なに。」
「なんか今日、疲れちゃった」
うつむいてたのに、ぐいっと顔を覗き込まれる。
上目遣い、反則デス。
「マッサージしてよ?」
「わ、わかった!脚疲れたよね?」
潤くんに何か言われる前に、ふくらはぎをマッサージする。
「すげー張ってる。頑張ったんだね」
どうでもいい感想を言いながら、必死に潤くんのふくらはぎを揉む。

「カズ」

心臓が飛び跳ねる。
「全身マッサージしてよ?…すみずみまで」
「すみずみ…?」
「なに?カズはすみずみがどこか俺に言って欲しいの?」
いたずらっぽく笑う。
「それとも、カズもおつかれ気味?俺がほぐしてあげようか?」
そんなの絶対無理!
家の風呂で声が出る!
「俺は大丈夫!俺がやる!後ろ向いて」

潤くんの広い肩を揉む。
「んん…気持ちいい。カズ、最高だよ?」
潤くんの肩すごい
筋肉の弾力と色気が…
「カズの手、やばい」
幸せすぎる
褒められてる

「お礼に身体洗ってあげるよ」

「身体!?」
「なに、今やらしい妄想した?」
顔が真っ赤になる
「俺、泡立てるの上手いんだよ。ちょっと見てて」
あー、天使潤くん。
やらしい妄想してすみません。

「じゃ、じゃ、お願いします」
潤くんに身体を預ける
彼はほんとにもこもこの泡をつくって、俺の身体に滑らせだした
「すごいね、潤くん」
「うん」

潤くんは綺麗に優しく身体を包んで洗い流してくれた
「すごく大切にされた気分」
「そうでしょ?」
潤くんは鼻歌を歌っていた

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