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触感

第2章 母校

…ッ。


私が感じてしまったこと、変態なところ、あのシチュエーションで止めようと思ったら止められたこと、全て見透かされてる。



恥ずかしくて顔を真っ赤にして泣きそうになっているとツカちゃんが上着を私にかけ、痴漢男と私の間に立ってくれた。



ツカちゃんの胸を借りて泣いてしまった。




「ひっく。っく。ごめんなさい…。」




「よしよし。よしよし。」



ツカちゃんは頭を撫でながらなだめてくれた。



そのまま家まで送ってくれた。



無言でただしっかりと隣で支えてくれた。



「今日は本当にありがとう。みっとまないところ見せちゃったね。あれくらい自分で何とかできないとね!」



「良いから。何も言わなくて。おやすみ。」




ツカちゃんに見送られて家の中に入りドアを閉める。



ぺたりと座り込んで、泣いた。






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