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路地裏酒場の占い師

第1章 あ、忘れてた!「お題小説参加作品」(ここに書くな!)

「いいわ、で、悩みはなんなの?」

 すると、彼女は顔を真っ赤にしてうつむいた。

 なぜ? まだお酒は一口も飲んでないわよ。

「実は……好きな男性がいまして」

 あら、恋の悩みね。

「好きな男性、年はいくつ?」

「23歳」

「なにをやっている人かしら?」

「戦闘機に乗ってます」

 また飛行機!?

 航空自衛隊かしら?

 夢の石には、まだなにも現れない。

「その男性は、あなたのこと知ってる?」

「いえ、知りません」

 一方的な片思いね。

「あなた、その方と、どうしたいの?」

「出来ればお付き合いして、結婚式あげたいなぁ。ずっと見てるんです。何度か目が合ってるんです。私の思いをいつも、口に出しているのに……」

「それでも、相手はあなたの事を知らないの? どのくらい近付いた?」

「3センチ」

「近いどころか、密着ね……名前とか、生年月日はわかる?」

「はい、ライン・ロズウェルド」

「は? 外人?」

 そりゃ、日本語で言ってもわからないだろうし、スキンシップで密着もするでしょう。

「生年月日は、西暦30XX年の」

「は?」

「OVA戦闘鬼団ガンフィードに出て……」

「お帰りください」


 アニメキャラは無理じゃね?

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