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もっとぐちゃぐちゃにして、

第2章 新たな出会い?

「え、」

なんて情けない声だったんだろうか。でも本当にびっくりしていたんだ。振り返った先にいたのは全然知らない人だったんだから。

「ミサキちゃあ〜ん、帰っちゃうなんてオジサン寂しいぞぉ〜」

肩を抱かれ嫌悪感が走る。ほんとに誰この人。知らない人だし、私以上にお酒臭いし、ねっとりしてて気持ち悪いし、そもそも私ミサキ?なんて名前じゃないし!

「あの、ごめんなさい、勘違いされていますよ。私ミサキじゃありません」

「…あ〜?……じゃあ誰だお前!ミサキちゃんはどこだよ!お前が隠したのか!」

酔っ払っているであろうオジサンは私の肩を揺さぶりながら私を怒鳴り始めた。あぁ…面倒くさいことになってきた。さすがに嫌気が差して走って逃げようか、と考えはじめたとき、後ろから影が射した。

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