
無表情の宇野くん
第82章 五味さんと旅館の夜③。
曇っているが、外からでもかなりそのシルエットから、エロティックを感じて見て取れる引戸を開けて、私は中へと脚を踏み入れました。
男性ならば天国でしょうが、私からしたらそこは、やはり天国でした。
男性目線から、そして少し五味さんの目線も入れて語らせてもらうと、痩せている人からふっくらとした人、小さい人から大きい人、貧乳から巨乳まで、選り取り見取りのパラダイスだ。
「早くおいでよー、身体洗えなくなっちゃうよー」
五味さんが私を、呼ぶ声がする。辺りを見渡すと、入り口からそう離れてはいない場所で、五味さんは身体を洗っていた。
その白魚のような手で、五味さんは泡をすりこむように、しかし優しく、自身の身体を洗っていた。
五味さんの白い肌が泡と光の反射によって、さらに輝かしく、そして美しく彩られている。少し濡れた髪の毛は、どこか妖艶な雰囲気を醸し出している。
宇野くんがこの場にいたらどうなっていたろうな。まあ、この場にいた時点でボコボコどころじゃ済まされないだろうけれども。
私は五味さんの隣に座り、シャワーを浴びる。
時期の問題なのか、シャワーは、とても熱かった。とても熱い湯を扱った旅館、ということだろうか。
さておき。
ボディーソープを自分の身体に塗りこむように泡立てていく。腕を通り、首筋を通り、胸元を通り、下腹部へ伸びていく。
足元まで行ったところで、五味さんが突然、思い出したかのように、おそらくはやりたかったのだろう、背中の洗いっこを提案してきた。
洗ってあげるから、後で私のも洗ってと、可愛い笑顔でお願いされたのならば、断れるはずもない。誰に見られているわけでもない。いや、宿泊班の他の六人は見てるけど、先生も男子も見ていないし、女湯と男湯を繋ぐ壁は分厚いようで、音も届かないだろう。
別に断る理由もないし、それに私もしたくないわけがないので、了承した。
鼻歌を歌いながら、五味さんは私の背中を洗ってくれた。非力なのか気を使っているのか、それとも性格の表れなのか、五味さんは優しく丁寧に背中を洗い流してくれた。
結婚したなら旦那さんに毎日してほしいような気持ちいい洗いだった。
さて、多分最も期待されている、私が五味さんの身体を洗った時のことは、まあ、想像にお任せしたい、というか、語れるような行為ではなかった。
男性ならば天国でしょうが、私からしたらそこは、やはり天国でした。
男性目線から、そして少し五味さんの目線も入れて語らせてもらうと、痩せている人からふっくらとした人、小さい人から大きい人、貧乳から巨乳まで、選り取り見取りのパラダイスだ。
「早くおいでよー、身体洗えなくなっちゃうよー」
五味さんが私を、呼ぶ声がする。辺りを見渡すと、入り口からそう離れてはいない場所で、五味さんは身体を洗っていた。
その白魚のような手で、五味さんは泡をすりこむように、しかし優しく、自身の身体を洗っていた。
五味さんの白い肌が泡と光の反射によって、さらに輝かしく、そして美しく彩られている。少し濡れた髪の毛は、どこか妖艶な雰囲気を醸し出している。
宇野くんがこの場にいたらどうなっていたろうな。まあ、この場にいた時点でボコボコどころじゃ済まされないだろうけれども。
私は五味さんの隣に座り、シャワーを浴びる。
時期の問題なのか、シャワーは、とても熱かった。とても熱い湯を扱った旅館、ということだろうか。
さておき。
ボディーソープを自分の身体に塗りこむように泡立てていく。腕を通り、首筋を通り、胸元を通り、下腹部へ伸びていく。
足元まで行ったところで、五味さんが突然、思い出したかのように、おそらくはやりたかったのだろう、背中の洗いっこを提案してきた。
洗ってあげるから、後で私のも洗ってと、可愛い笑顔でお願いされたのならば、断れるはずもない。誰に見られているわけでもない。いや、宿泊班の他の六人は見てるけど、先生も男子も見ていないし、女湯と男湯を繋ぐ壁は分厚いようで、音も届かないだろう。
別に断る理由もないし、それに私もしたくないわけがないので、了承した。
鼻歌を歌いながら、五味さんは私の背中を洗ってくれた。非力なのか気を使っているのか、それとも性格の表れなのか、五味さんは優しく丁寧に背中を洗い流してくれた。
結婚したなら旦那さんに毎日してほしいような気持ちいい洗いだった。
さて、多分最も期待されている、私が五味さんの身体を洗った時のことは、まあ、想像にお任せしたい、というか、語れるような行為ではなかった。
