巡る季節をあなたと
第2章 相合傘
sideN
潤くんに冷たくされ、心が冷え切って部屋に戻った。
ほんとに何もしてないのに。
あんな冷たい言い方しなくても。
…ちょっとゲームしてから寝よ
ゲーム機を手に取った時だった。
部屋のドアが激しくたたかれた。
「え、え、なに?」
扉を開けると、狼の顔の潤くんが立っていた。
「潤くん?酔ってる?」
潤くんは部屋に押し入ってきて、俺を荒々しく抱きしめた。
「お前のことが好きだ」
「潤くん、酔ってるんですか?ねぇ」
「酔ってねーよ。お前のこと、独占したい」
「ひゃ…」
耳にかけられた吐息からアルコールの匂いがする。
「潤くん、お疲れなんだよ。ほら、横になって?」
「…ニノも横になれよ」
潤くんの目が一瞬意識を取り戻す。
窓の外で雨の音が強くなった。
「ねぇ。好きだから抱いていい?」
潤くんのまつ毛があたった。
「…うん」
ぎゅっと目をつぶった時だった。
ベッドがギシッと軋んで、潤くんが脱力した。
「え、え、今寝落ちする?」
ってか…あなた、そんな雨に濡れたふくのままじゃ風邪ひくでしょ。
背徳感をおぼえながら、無防備な彼の服を脱がす。
ハンガーにかけ、丁寧に皺を伸ばす。
「寒くないですか?」
もちろん返事はない。
「あっためてあげる…」
俺も服を脱いで、潤くんを抱きしめた。
潤くんの筋肉の弾力にドキドキしながら。
目を覚ますと…潤くんの姿はなかった。
潤くんに冷たくされ、心が冷え切って部屋に戻った。
ほんとに何もしてないのに。
あんな冷たい言い方しなくても。
…ちょっとゲームしてから寝よ
ゲーム機を手に取った時だった。
部屋のドアが激しくたたかれた。
「え、え、なに?」
扉を開けると、狼の顔の潤くんが立っていた。
「潤くん?酔ってる?」
潤くんは部屋に押し入ってきて、俺を荒々しく抱きしめた。
「お前のことが好きだ」
「潤くん、酔ってるんですか?ねぇ」
「酔ってねーよ。お前のこと、独占したい」
「ひゃ…」
耳にかけられた吐息からアルコールの匂いがする。
「潤くん、お疲れなんだよ。ほら、横になって?」
「…ニノも横になれよ」
潤くんの目が一瞬意識を取り戻す。
窓の外で雨の音が強くなった。
「ねぇ。好きだから抱いていい?」
潤くんのまつ毛があたった。
「…うん」
ぎゅっと目をつぶった時だった。
ベッドがギシッと軋んで、潤くんが脱力した。
「え、え、今寝落ちする?」
ってか…あなた、そんな雨に濡れたふくのままじゃ風邪ひくでしょ。
背徳感をおぼえながら、無防備な彼の服を脱がす。
ハンガーにかけ、丁寧に皺を伸ばす。
「寒くないですか?」
もちろん返事はない。
「あっためてあげる…」
俺も服を脱いで、潤くんを抱きしめた。
潤くんの筋肉の弾力にドキドキしながら。
目を覚ますと…潤くんの姿はなかった。