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巡る季節をあなたと

第1章 7月 七夕

sideA

「ニノと松潤どうなったかなー」

翔ちゃんの家でゴロゴロしながら携帯をいじる

『ニノ:どうしよう!今、潤くんシャワー浴びてる』

ニノからのLINEに声をあげた

「どうかした?」
「なんにも!」

『どういうこと?』
『ニノ:潤くん、うち来てて。俺、シャワー浴びて、今潤くん浴びてて』
『お泊まり?』
『ニノ:多分』
『パンツの色、大丈夫?』
『ニノ:やっぱそういうことですよね?』
『大丈夫!ニノ、大丈夫!』

既読がついて、返事がなかった

きっと、松潤があがってきたんだろう

ニノ、頑張れ

大丈夫だから

なんか失敗しちゃったなら、あとで話聞くからね

ニノが素直に気持ち伝えられますように

ぎゅっと携帯を握りしめた時、翔ちゃんが抱きしめてきた

「翔ちゃん?」
「ニノのことばっか考えんなよ」

少しヤキモチを焼いた時の顔がとんでもなくかっこいい。

「翔ちゃん」

「七夕、何お願いしたの?」

「翔ちゃんとずっと一緒にいられますように」

「…ありがとう」


もう身を委ねよう

翔ちゃんが上から覆いかぶさってきた

「翔ちゃん」

唇が重なる瞬間にほんの少し、幼なじみの顔が浮かんだ


ニノ、好きな人と繋がるって幸せだよ

ニノも感じれたらいいな


「俺を見て」

翔ちゃんの声が低くなって、鎖骨のあたりにチクリと痛みがさした

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