君がいる風景
第15章 秘密の
智くんから突然の告白
何度も何度もキスをした。
自分自身に何が起こってるかがまるで
わかんないほど混乱してしまってる状態
力が抜けきってしまって立ってられなくなった。
智くんがぜんぶてきぱきと
身の回りの世話をしてくれて布団に寝かせてくれた。
2人で布団にくるまって抱きしめてくれるその
ぬくもりはとってもあたたかで心地よくて。
俺の夢かもまぼろしかもしれない子供の頃に
体験した雷のトラウマの話しも
笑い飛ばしたりしないでちゃんと聞いてくれた。
「こんど一緒にシロの墓参りに行きてえな」
「なんで?」
「翔ちゃんのじいちゃんを護ってくれたんだろ?
それに翔ちゃんも雷の時、シロのこと思い出して
てたなら、きっと今でも護ってくれてんだよ。
シロにお礼言わないと
あと、シロにこれからは
俺が翔ちゃんを護るからって言っとかねぇとな。」
苦手なものや、ヘタレなところ
自分の欠点をつらつらとあげて言っても
馬鹿にしたりせずに
かわいいなんて言って微笑んでくれる智くん。
俺の中の智くんへのメーターの針が
どんどんどんどんふりきって
どんどんどんどん智くんの事が好きになってる。