君がいる風景
第18章 ヒミツの告白
「あっ…智くん…」
「さっきはシャンプーありがとな。
なんか飲む?」
「じゃあ、あの…ビール」
出来ればさっきの見たことは
アルコールで洗い流してほしい
ぐびりと喉を鳴らして呑んでると
視線を感じて、
翔ちゃんをビールを手にしたままぼんやりと俺のことを見てる
「ん?どしたの」
「ん、なんでもないよ…
風呂あがりのビールって美味しいね」
一気に煽って呑んでいく。
もう一本ほしいなっていうから
冷蔵庫から持ってくると、それも一気に煽って呑もうとするからさすがに止めた。
「ちょっと、翔ちゃんっ
無茶な呑み方して、どうしたの?」
「どうしよう…俺…話したら…きっと
智くんに…嫌われちゃう……」
俯いたとおもったら泪ぐんで泣きだしそうな
声に、鼻をすする音。
「ちょっと待ってよ、訳わかんない。
俺が翔ちゃんを嫌うとか有り得ないし
何でそんな話になってんの?
ちゃんと話してくんなきゃ分かんないだろ?」