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君がいる風景

第18章 ヒミツの告白



重苦しい沈黙の後に
ぽつりぽつりと告白してくれる。



「ふぅ…ぅえ……俺……俺ね…
すっごく…うすいの…ほとんどない…から…」


???



いったいなにが
うすくて、なにが無いのか?
もしかしてかつら?ハゲてんのか??


翔ちゃんをそっと抱きしめると
泣き出してしまうから、とりあえず
気持ちがおちつくまで背中をさすって待つことにする


おだやかなリズムで背中をさすってあげて
洗いたての髪をそっと撫でてると
少しづつ落ちつきを取り戻してきたのか
翔ちゃんがごめんなさいって
腕を伸ばして見つめてくる


「翔ちゃんの話したい事もう言える?
俺ちゃんと聞くよ。
俺も翔ちゃんに話したい事があるから
ちゃんと向き合って話ししよ」


「智くん…
あのね、さっき風呂場で智くんのが
見えちゃって…やっぱりショックで…」



ああ、完全に変貌を遂げてた俺のムスコ
やっぱアレが原因かぁ

そりゃ初めてできた恋人が自分とおんなじモノ
ぶら下げてて、
しかもガチガチに勃起したあんなの見たら
現実的に引いちゃうのかもな。




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