君がいる風景
第18章 ヒミツの告白
「智くん…お誕生日…おめでと」
くちびるをそっと重ねるとあたたかな翔ちゃんの
くちびるが吸い付くように応えてくれる。
「翔ちゃんっありがと。
俺ね、ずっと翔ちゃんのぜんぶが欲しいって思ってた。
ねぇプレゼントちょうだい。
俺に翔ちゃんのぜんぶ見せて」
「ふ…んぅ…でも、待って…
ホントに…俺のこと…嫌いになったりしない?」
中学で同級生に馬鹿にされてから
誰にも見せられなくて水泳の授業や
泊まり込みの行事は尽く不参加や、休んだり
してたらしい。
思春期にからかわれたことがずっと尾を引いてて
彼女をつくったり、恋愛することとかも
なるべく考えてこなかったと告白してきた。
流れ落ちる涙はきれいで頬を伝う雫を
指先で拭ってあげる。
「翔ちゃんがさっき見たここ触ってみて
ガチガチに膨れてきてる。
翔ちゃんが可愛くて、翔ちゃんに触れたくて
こんなになってるのわかる?」
「ひゃ、うそっ…俺のせい?」
パジャマ越しにそっと触れさせてたあの夜みたいに
翔ちゃんの掌に重ね合わせて握らせてみた。
括れも亀頭もすっかり張りだしていてギンギンに
滾ってるこの状態を知ってほしくて。