君がいる風景
第2章 出逢い
翌日、ランチタイム前
慌ただしく客が増えてくる時間帯
新入りの櫻井翔も相葉ちゃんの指示でてきぱきと動いているみたいだ。
キッチンに応援にはいってた松潤も
新入りのことにかなり興味があるみたいで休憩時間にたずねてきた。
「智、新入りのあいつどう思う?」
「ん?櫻井翔のこと?頑張ってんじゃねぇの。
声もしっかり出てるみたいだしさ」
「高校までサッカー部で上下関係がかなり
きびしかったみたい。
接客は初めてらしいけど、しっかりしてるし
動きも悪くないよね。
女子に騒がれそうなきれいな顔立ちもしてるし。
オーナーも面接で即決したらしいよ」
「あっそ、
ってか、おまえすっげ情報量だなぁ。」
「まあね、ホールの女子がみんなキャイキャイ
話して聞かせてくれるしね」
「やっぱ、おまえのファンクラブが情報源かよ!
ったく、店の女子全員からバレンタイン チョコ貰うとかありえねぇし。
しかも抜け駆け厳禁ってそれぞれとローテーション組んで遊んだり、飯行ったりだろ?
働いてる俺ら他の男子のことバカにしてね?」
「してねぇし。
向こうが勝手に騒いでるだけだよ。」