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君がいる風景

第19章 掃除日和



「すっげーな、翔ちゃん真っ黒じゃん」

「ホントだ。でも智くんもだよ」

顔を見合わせて笑った。

年末の大掃除分までやり遂げた感じがする。
翔ちゃんが手伝ってくれたおかげで家中が
見違えるほどキレイになっていた。

時計を見ると昼をすこし回って
まだ時間があるなって考えてある事を
思いついて翔ちゃんの手を握りしめた。



「よし、一緒に風呂はいろっ!」

「ええ?」

「ほら、全身すっげえホコリだらけで
真っ黒だろ。しっかり洗ってやるよ」

「ほ、ホントに一緒にはいるの?」

「翔ちゃん昨日広い風呂だねって言ってたろ?
掃除してくれた御礼にキレイに洗ってやるよ!
しっかりあたたまろうな」

「……っ…う、うん」


自信が無くて恥ずかしがり屋の翔ちゃん

せめて俺といるときくらいは
なんにも考えなくて、自然体でいいんだって
思わせてあげたい。

翔ちゃんの気持ちが恥ずかしさを感じる前に
勢いよく洋服を脱がせていった。

ほら、裸の付き合って言葉もあるし

あかるい日差しの差し込む風呂場
シャワーのコックを勢いよく捻って熱い湯を
流してるとすぐに湯気が立ち込めてきた。



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