君がいる風景
第19章 掃除日和
全身泡もこだらけの翔ちゃん
頭からシャワーで丁寧に流してやると
頭を左右にぷるぷる激しく振って雫を飛ばしながら
立ち上がろうとして、
タイルに滑っておもいっきりよろけてきた。
抱き抱えるように身体を支えてあげる。
「大丈夫か?あっぶねぇ」
「…ごめん、すべっちゃった。」
「ほら、湯船にはいろ」
向き合うように湯船に浸かるとざぶりと湯が溢れだす。
翔ちゃんは向き合ってるのが恥ずかしいみたいで、
横を向いたままこっちを見ようとしない。
「こっちを見て。恥ずかしの?」
「うん、だって…」
「昨日いっぱい見たしいっぱい触ったじゃん。」
「やっ、言わないでよっ!」
「じゃあこうしような」
翔ちゃんの腕を掴んで抱き寄せて身体を反転して
背後から抱きしめてあげる格好になった。
やさしいラインの肩口にすくった湯をかけて
あげながらちゅっとキスを落としてみた。
「んっ…ふぅ……」
きめ細かな素肌
しろくてなめらかなうなじにはりつく後れ毛を
撫でるように、指で擽るように触れてみた。
ちいさな吐息混じりの声でやめてなんて
言われるからますます煽られて触れてしまう。