君がいる風景
第19章 掃除日和
「ねぇ、翔ちゃん。俺のこと見て」
「…ふ……ぇ…」
「泣かないで、虐めたい訳じゃないんだ。
翔ちゃんが好きで可愛いくてたまんないんだっ!
こんなに誰かを好きだって思うの
俺、初めてだからっ!!」
「…智くん………ホント?」
「好きだよ、翔ちゃんが好きで大好きだ!」
抱き寄せるとお互いのくちびるが近づいて
湯の中でもお互いのモノが擦れ合ってる。
翔ちゃんの両腕が首にしっかりと絡みついて
くれてるのが嬉しかった。
「俺も…智くんが好き。
でも、ここ明るくて…恥ずかしい…
今まで自分の身体に自信なんて持てなかったから。
こんな恥ずかしい身体だし、
誰かと触れ合えるなんて一生できっこないって思ってたんだ。」
せつない想いの告白
年頃の男子なら誰もが異性を気にして興味を
持ち始める時期に、絶望的にあきらめてしまって
興味すら持とうとせずに、
意識的になるべく避けるように過ごしてきた事
「昨日も言ったよね、
翔ちゃんはすっげえきれいだよ。
ほら、俺のまたこんなになってんだもん。」
「…ぁあ…智くん、擦り付けちゃ、やだ…」
腰を動かすのをやめて、きつく抱きしめて
気になってる質問を投げかけてみた。