罰ゲームの始まり
第1章 罰ゲーム
「さあズボンを脱がせてあげる」
「ふざけんなっ!」
腕は駄目でも脚は動く。
近付こうものならば蹴り倒してやる。
「あんまり手荒なまねはさせないでよ? 四ノ原君だって痛いのとか、嫌でしょ?」
そう言いながら田仲は鞄を開ける。
服装には不釣り合いな大きな鞄からスタンガンを取り出した。
バチバチッと凶悪な火花を走らせ、俺の眼前に突き付ける。
「そう……いい子ね」
抵抗する気概がなくなった俺を確認すると田仲は俺のベルトを外し、ズボンを脱がせ、パンツも剥ぎ取った。
その一連の動作に躊躇も戸惑いも感じられなかった。
「へぇ……男の人のおちんちんって初めて見るけど、結構大きいものなんだね」
俺に出来ることは、情けないがこの女を睨むことだけだった。
「勃起させないの? それしか能がない獣のくせに」
「……島津先生のことだろっ! その復讐でこんな子としてるんだよな……俺だって悪かったと思ってる……でも別に初めから弄ぼうって思ってたわけじゃないんだっ!!」
命乞いにならないよう、俺は一言づつ噛み締め、田仲の心に届くように伝えた。
「あはは。何それ? だから赦してくれって?」
「赦してくれとは言わない。けど一方的に悪者にされる筋合いはないってことを知ってもらいたい」
ほぅっと小さくため息のようなものをついた田仲はしゃがんで俺と視線の高さを合わる。
「あなたが島津先生をヤリ捨てしたことなんて、私どうでもいいの」
「えっ!?」
一縷の望みを託した言葉が空回りだった。
頭の中は再び混乱に陥った。
「というかザマァって感じかな、島津先生は」
「ざ、ザマァ……」
品のいい田仲の口から出たとは思えないスラングは、そんな意味合いなどないのに卑猥な言葉にすら聞こえた。
「私と島津先生は趣味が合ったの……イケメンでカースト上位で好き勝手生きてる男を穢してやりたいっていう趣味が、ね」
「な、なんだ、それ……」
こいつの思考もこの展開もまるで俺の考えの斜め上を行っていて、頭がまるでついてこない。
「まあ四ノ原君には一生かかっても理解できない趣味よ」
「ふざけんなっ!」
腕は駄目でも脚は動く。
近付こうものならば蹴り倒してやる。
「あんまり手荒なまねはさせないでよ? 四ノ原君だって痛いのとか、嫌でしょ?」
そう言いながら田仲は鞄を開ける。
服装には不釣り合いな大きな鞄からスタンガンを取り出した。
バチバチッと凶悪な火花を走らせ、俺の眼前に突き付ける。
「そう……いい子ね」
抵抗する気概がなくなった俺を確認すると田仲は俺のベルトを外し、ズボンを脱がせ、パンツも剥ぎ取った。
その一連の動作に躊躇も戸惑いも感じられなかった。
「へぇ……男の人のおちんちんって初めて見るけど、結構大きいものなんだね」
俺に出来ることは、情けないがこの女を睨むことだけだった。
「勃起させないの? それしか能がない獣のくせに」
「……島津先生のことだろっ! その復讐でこんな子としてるんだよな……俺だって悪かったと思ってる……でも別に初めから弄ぼうって思ってたわけじゃないんだっ!!」
命乞いにならないよう、俺は一言づつ噛み締め、田仲の心に届くように伝えた。
「あはは。何それ? だから赦してくれって?」
「赦してくれとは言わない。けど一方的に悪者にされる筋合いはないってことを知ってもらいたい」
ほぅっと小さくため息のようなものをついた田仲はしゃがんで俺と視線の高さを合わる。
「あなたが島津先生をヤリ捨てしたことなんて、私どうでもいいの」
「えっ!?」
一縷の望みを託した言葉が空回りだった。
頭の中は再び混乱に陥った。
「というかザマァって感じかな、島津先生は」
「ざ、ザマァ……」
品のいい田仲の口から出たとは思えないスラングは、そんな意味合いなどないのに卑猥な言葉にすら聞こえた。
「私と島津先生は趣味が合ったの……イケメンでカースト上位で好き勝手生きてる男を穢してやりたいっていう趣味が、ね」
「な、なんだ、それ……」
こいつの思考もこの展開もまるで俺の考えの斜め上を行っていて、頭がまるでついてこない。
「まあ四ノ原君には一生かかっても理解できない趣味よ」