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罰ゲームの始まり

第1章 罰ゲーム

ヤバい奴らに追い回されたときより、俺は身の危険を感じていた。

「それなのにあの人はちょっと四ノ原君に言い寄られたらふらふらーっとなびいて、股開いて、そしてヤリ捨てされた。私たちがいつも馬鹿にしてる女と一緒じゃない」
「お前……いつもこんなこと……」
「してるわけないじゃない。妄想の中でだけ、よ。でもあんな人でも島津先生は私の同胞だった。仲間がやられたんだから、仕返ししてやろうって思ってね……四ノ原君の友達馬鹿二人は隙だらけだから簡単だったわ」

奥歯を噛み締める。

あいつらを恨んでも仕方ない。
あの二人は確かに俺を嵌めたが、ここまでの事態になるとまでは思っていなかっただろうから。

「さあ、お喋りはおしまい。罰ゲーム、始めるね……」

獲物をなぶり殺す笑みを浮かべた田仲は鞄からローションのボトルを取り出し、だらーっと俺の股間にかけていく。

「や、やめろっ! 何すんだっ!」
「怯えちゃって……可愛い……その顔、大好物だから……」

冷たいローションの滴りが俺の下半身をぬちゃぬちゃに穢していく。

「まずは……これかなぁ……」

取り出したのを見せられ、血の気が引いた。
それは細いながらもしっかりとチンポのかたちを模った禍々しいディルドだった。

あの鞄にはあと一体どれくらい禍々しいものが入っているのか、想像するだけでも怖ろしい。

「おいっ! まさかっ……やめろっ!」

恐怖が爆発し、脚を振り回して抵抗した。

バチッ!!

「うわっ!!」

その脚にスタンガンの一撃を見舞われ、目の前に火花が飛び散るほどの激痛が走った。

「やっぱり駄目かー」

笑いながら田仲は俺の足首にも結線バンドを巻き、拘束する。

「一応訊いておくけど四ノ原君のここはバージン?」
「てめぇ、こんなことしてただで済むと思うなよっ! 俺の仲間は」
「あーうざ。白けるから黙っててね」

冷たく言い放つと、田仲は手に持った偽ペニスを俺のアナルに突き刺した。

「ひぎっ!? ああぁああっ!!」

今まで出したことしかない穴に、感じたことのない挿入感を感じた。

挿入感というより異物感と行った方が近い。

「ふざけっ……抜けっ! 抜けよっ!!」

「抜くの?」

ずりゅっと抜けていく感覚が排泄を思わせる。

「やっぱやめた」
「ぬぁああっ!!」

再び押し込まれ、お腹の中が圧迫された。

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