罰ゲームの始まり
第1章 罰ゲーム
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日曜日。
俺は待ち合わせ場所につくとやけにドキドキしてしまっていた。
『このドキドキは誰かに見られたらどうしようっていうドキドキだ……』
自分自身に嘘をついて田仲を待つ。
チャリ通用のヘルメットを被るくらいの田仲だ。
もしかしたら制服でやってくるかも……
そう考えると新たなドキドキ感が襲ってくる。
「あ、もう来てたんだ。待たせちゃったかな」
「わっ!?」
いつの間にか背後を取られていた俺は情けないほどビビってしまった。
「田仲……」
制服姿ばかり意識してしまっていたからか、白いスカートにチェックのシャツを着てきた田仲を見落としていた。
そして肩からはちょっと大きめな鞄をかけている。
服装には少し不釣り合いな感じもしたが、初めてのデートであれこれ気を回して荷物が増えたのかも知れない。
そしてもちろん、眼鏡はかけている。
「あ……変、かな?」
あまりにもじろじろ見るものだからか、田仲は少しばつがわるそうに自分の服装を見ていた。
「いや、可愛いよ。うん。すっげー似合ってる!」
誉めてやっても「そう。ならよかった」といつも通り冷静な田仲さん。
何だか一向にペースを握れない。
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日曜日。
俺は待ち合わせ場所につくとやけにドキドキしてしまっていた。
『このドキドキは誰かに見られたらどうしようっていうドキドキだ……』
自分自身に嘘をついて田仲を待つ。
チャリ通用のヘルメットを被るくらいの田仲だ。
もしかしたら制服でやってくるかも……
そう考えると新たなドキドキ感が襲ってくる。
「あ、もう来てたんだ。待たせちゃったかな」
「わっ!?」
いつの間にか背後を取られていた俺は情けないほどビビってしまった。
「田仲……」
制服姿ばかり意識してしまっていたからか、白いスカートにチェックのシャツを着てきた田仲を見落としていた。
そして肩からはちょっと大きめな鞄をかけている。
服装には少し不釣り合いな感じもしたが、初めてのデートであれこれ気を回して荷物が増えたのかも知れない。
そしてもちろん、眼鏡はかけている。
「あ……変、かな?」
あまりにもじろじろ見るものだからか、田仲は少しばつがわるそうに自分の服装を見ていた。
「いや、可愛いよ。うん。すっげー似合ってる!」
誉めてやっても「そう。ならよかった」といつも通り冷静な田仲さん。
何だか一向にペースを握れない。