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押忍!!

第1章 押忍!!

「神鳥さん……ここ、片付けるんでしょ?」

「うん、まあそうなんだが……まず、俺の今の心情を片付けようと思ってな」

 心情? この人に心があったんだ。

「俺はなぁ……お前に言いたいことがあるんだ。まあ……そのために呼んだ」

「僕にですか?」

 怖い。なにか怖い。もっと頑張れとかならいいけど、キツいことを言われたら立っていられない。

「ハッキリ言おう……北都」

「はい」

「NOとは言わず、出来たらYESと言ってくれ」

「……はぁ」

「俺は、お前のことが好きなんだ。付き合ってくれ!!」

 NOしか言えない……。間違ってもYESは無い。

「どうなんだ、北都!! YESだろ!!」

 なぜ、自分に都合のいい選択肢しか言わせないんだ!!

 NOだ。絶対に嫌だ。

「ほくとぉーーっ!! お前の答えはどっちだぁーーっ!!」

 待ってる答えは1つだけでしょっ!!

 断ったら、瓦みたいに頭割るんでしょっ!!

 いや、先輩は段々に重ねた分厚い氷の板を肘で割るくらいの力がある。

 この人を相手にしたら、リアルモータルコンバットだ。

 自分から出た脳髄を、自分が見るような惨劇が起こってしまう。

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