
愛してるって言って!
第4章 【その愛に中毒を起こす】
「で?お前まさかここに住み着くつもりか。言っとくがオレは今、犬を飼う余裕はないぞ」
「でも、その犬が多少稼いできてくれて、家事も分担してくれるならどうですか?割といい話だと思いません?」
こいつ…本気か?
「前の部屋はどうする?取っ払うのか」
「はい」
「本気で言ってんのか?」
「僕はいつだって本気ですよ」
「じゃあ、なんでそうなったのかを話せ」
嶋は真剣な目で千春を見つめている。千春は少しの間考えてから、あっ、と思い出したような顔をして話し出した。
「嶋さん、僕の部屋、幽霊が出るんです」
「お前の部屋に悪い幽霊はいなかったぞ」
「でも、いたずら好きで…」
「さっさと話せ」
呆れた奴だ。こういうのは嫌いじゃないがな。
千春は不服そうに口を尖らせたが、すぐに観念したようだった。
「わかりました…。今日僕、忍さんと喧嘩したんです」
「忍と?なんで」
嶋は驚いた。忍がいくら憎まれ口を叩いても、どんなに苛立っていても、他人と喧嘩したり、怒ったりした事は一度だってなかったからだ。
「蒔田さんのお友達が、今日うちに見学に来てたのは知ってます?」
「あぁ、なんかそうらしいな」
「蒔田さん、その人達にそろそろ再婚しろって言われてて。忍さんすごいイライラしてたんです。それで、多分つい言っちゃったんだと思うんですけど…」
「なんて」
「僕も義兄さんには幸せになってほしいんで、誰か紹介してあげてくださいって」
「でも、その犬が多少稼いできてくれて、家事も分担してくれるならどうですか?割といい話だと思いません?」
こいつ…本気か?
「前の部屋はどうする?取っ払うのか」
「はい」
「本気で言ってんのか?」
「僕はいつだって本気ですよ」
「じゃあ、なんでそうなったのかを話せ」
嶋は真剣な目で千春を見つめている。千春は少しの間考えてから、あっ、と思い出したような顔をして話し出した。
「嶋さん、僕の部屋、幽霊が出るんです」
「お前の部屋に悪い幽霊はいなかったぞ」
「でも、いたずら好きで…」
「さっさと話せ」
呆れた奴だ。こういうのは嫌いじゃないがな。
千春は不服そうに口を尖らせたが、すぐに観念したようだった。
「わかりました…。今日僕、忍さんと喧嘩したんです」
「忍と?なんで」
嶋は驚いた。忍がいくら憎まれ口を叩いても、どんなに苛立っていても、他人と喧嘩したり、怒ったりした事は一度だってなかったからだ。
「蒔田さんのお友達が、今日うちに見学に来てたのは知ってます?」
「あぁ、なんかそうらしいな」
「蒔田さん、その人達にそろそろ再婚しろって言われてて。忍さんすごいイライラしてたんです。それで、多分つい言っちゃったんだと思うんですけど…」
「なんて」
「僕も義兄さんには幸せになってほしいんで、誰か紹介してあげてくださいって」
