
愛してるって言って!
第3章 【合縁奇縁】
「結構降ったな。とりあえず止んだみたいだけど」
仕事からの帰り道、車をいつもより少し慎重に運転しながら、静矢が言う。雪道はスタッドレスタイヤを履いていても危険な事に変わりはない。
「うん、そうだね」
「寒くないか?」
「ちょっと、寒いけど平気」
「そっか。夕飯、何食べようか」
「うん…」
「忍…?」
心なしか、忍の元気がないような気がして、信号待ちで、助手席を見た静矢は目を見張った。
顔…赤い?
暗がりでしっかりとは見えないが、確かに忍の様子はおかしかった。静矢は、すぐにルームランプを点ける。
「忍?どうした?」
「あの、静矢さん…。ごめん、おれちょっとなんか…変かも」
そう言った忍の目が潤んでいる。静矢は、忍の額に手を当てた。
熱い…。
後ろからクラクションの音が鳴る。信号はいつの間にか青に変わっていた。静矢は急いでルームランプを消してから、ハザードランプを点け、交差点を過ぎたところで、路肩に車を停めた。
「忍?具合悪いのか?」
もう一度、その額に手を当て、それから首元に移す。測ってみないとわからないが、熱が高そうだ。
「熱あるな。気持ち悪いとかあるか?」
千春の風邪がうつったか、雪掻きで冷えたかだろう。いや、両方かもしれない。
「んと、大丈夫…」
とにかく早く帰った方がいい。
静矢は車を発進させて、家までの最短の道を走らせた。
家へ戻ると、静矢は忍を寝かせ、体温を測らせた。
「何度だ」
「38度…」
「高いな。とりあえず寝てろ。今、氷枕持ってくる」
静矢は、急いでストーブを点けると、氷枕を準備して忍の頭の下に敷いてやった。それからすぐに薬箱を漁る。
「解熱の薬が確かまだあったような…。あった!」
ちょっと待てよ…。何か腹に入れてからじゃないとダメだな。
静矢は、冷蔵庫に買ってあったゼリーと一緒に、薬と水を持ってまた寝室へ行き、それを忍に飲ませてから、お粥を作った。
仕事からの帰り道、車をいつもより少し慎重に運転しながら、静矢が言う。雪道はスタッドレスタイヤを履いていても危険な事に変わりはない。
「うん、そうだね」
「寒くないか?」
「ちょっと、寒いけど平気」
「そっか。夕飯、何食べようか」
「うん…」
「忍…?」
心なしか、忍の元気がないような気がして、信号待ちで、助手席を見た静矢は目を見張った。
顔…赤い?
暗がりでしっかりとは見えないが、確かに忍の様子はおかしかった。静矢は、すぐにルームランプを点ける。
「忍?どうした?」
「あの、静矢さん…。ごめん、おれちょっとなんか…変かも」
そう言った忍の目が潤んでいる。静矢は、忍の額に手を当てた。
熱い…。
後ろからクラクションの音が鳴る。信号はいつの間にか青に変わっていた。静矢は急いでルームランプを消してから、ハザードランプを点け、交差点を過ぎたところで、路肩に車を停めた。
「忍?具合悪いのか?」
もう一度、その額に手を当て、それから首元に移す。測ってみないとわからないが、熱が高そうだ。
「熱あるな。気持ち悪いとかあるか?」
千春の風邪がうつったか、雪掻きで冷えたかだろう。いや、両方かもしれない。
「んと、大丈夫…」
とにかく早く帰った方がいい。
静矢は車を発進させて、家までの最短の道を走らせた。
家へ戻ると、静矢は忍を寝かせ、体温を測らせた。
「何度だ」
「38度…」
「高いな。とりあえず寝てろ。今、氷枕持ってくる」
静矢は、急いでストーブを点けると、氷枕を準備して忍の頭の下に敷いてやった。それからすぐに薬箱を漁る。
「解熱の薬が確かまだあったような…。あった!」
ちょっと待てよ…。何か腹に入れてからじゃないとダメだな。
静矢は、冷蔵庫に買ってあったゼリーと一緒に、薬と水を持ってまた寝室へ行き、それを忍に飲ませてから、お粥を作った。
