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ジッパー様

第17章 なり損ないの末路【セイヤside】

「いいわけはいい、あんたの処分は社長に任せる」


 僕は運転手にそう言い放つと、ハルカちゃんを横抱きにして別荘の中へと入った。


「あらぁ、ハルカってば、また男に襲われちゃったのぉ~?」

「ハルカさんはフェロモンがお強いですから」

「えっ……? 二人とも、どうしてここに……」


 ハルカちゃんがいちごとメイド女の姿を見て驚く。


「実はあたしたちも、昨日からリフレッシュしに来てるのよ。いいわよね、プールもあるし、温泉もエステもあって、お肌プルプルよ。ああっ、そうだわ! 昼食はみんなで一緒に食事しましょうよ。レストランで待ってるわね」


 いちごは勝手に話を進めると、メイド女と去っていった。ハルカちゃんは微妙な顔をしている。


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