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「だから……だから……もうここには来なくていいって言ったの？」

「ああ、喫茶店のこと？ ん～そうね、そろそろハルカには本当のこと、話してもいいかしら」

「本当のこと……？」

「中に入ってください、ハルカさん」


　その時、いちごの後ろからリコさんが現れた。リコさんは私を喫茶店の中に入れてくれた。でも進藤さんは外に残したまま……。


　久しぶりに喫茶店の中に入ると、懐かしい感じがした。でもあの時みたいに、ホールにはテーブルも椅子もない。


「……また変えたの？」


　以前は、レンタル衣装屋になっていたことがあった。


「もう、喫茶店は営業しないことにしたの」

「えっ……？」

「ここにいたジッパー様たちは、もういないのよ」


　そう言うと、いちごはニヤリと笑った。