
ジッパー様
第19章 真実
「いないって……どういうこと?」
「ふふっ。ねえ、ハルカに見てもらいたいものがあるの」
「え?」
私はあの薄暗い部屋に案内された。
でもドアを開けた途端、強烈な血の臭いが鼻をついた。
「なに、これっ……」
あまりの臭いに吐きそうになる。
「なにって、ジッパー様が血を分けたきょうだいたちを食べた後の臭いよ。血の臭いって、なかなか取れないのよね」
そう言うといちごは部屋の電気を明るくした。
「!?」
目に飛び込んできた光景に、言葉を失う。
そこにいたのは、以前のジッパー様じゃなく、巨大な肉の塊になったジッパー様だった。椅子はその肉の塊に取り込まれているのか、どこにも見あたらなかった。
「なっ……なんで、こんなっ……」
こんなの、本当に……化け物っ……。
「ふふっ。ねえ、ハルカに見てもらいたいものがあるの」
「え?」
私はあの薄暗い部屋に案内された。
でもドアを開けた途端、強烈な血の臭いが鼻をついた。
「なに、これっ……」
あまりの臭いに吐きそうになる。
「なにって、ジッパー様が血を分けたきょうだいたちを食べた後の臭いよ。血の臭いって、なかなか取れないのよね」
そう言うといちごは部屋の電気を明るくした。
「!?」
目に飛び込んできた光景に、言葉を失う。
そこにいたのは、以前のジッパー様じゃなく、巨大な肉の塊になったジッパー様だった。椅子はその肉の塊に取り込まれているのか、どこにも見あたらなかった。
「なっ……なんで、こんなっ……」
こんなの、本当に……化け物っ……。
