テキストサイズ

ジッパー様

第19章 真実

「!」


 それは椅子ではなく、人間の顔と胴体があり得ない方向に曲がっている化け物だった。そんな化け物に身体を触られて感じている自分がいる。


「そんなっ……あれは夢じゃ……」

「夢じゃないわよ。その後も、見た目人間だけど、永遠にピストンしまくる化け物もいたわ」


 映像が変わり、プールが映る。そこではプールで会った若い三人組の一人に、プールの中で犯されていた。あの時のことはなんとなく覚えてる。でもこんなに、あちこちでずっと犯されていたなんて……。


 そして伊崎社長とセイヤさんの姿が映る。


「えっ……」


 なぜか伊崎社長の腕は四本あった。


「……どうしてっ……」

「トオルさんも、ジッパー様の血を分けてもらったのよ」

「えっ……?」

「まだわからない? ジッパー様になる前は、みんな人間だったのよ」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ