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食事を終え、食堂を出た瞬間
藤は和樹の服の袖を掴んで立ち止まった








「っ…ふ、藤？」







どうした？とでも言うような顔で和樹は藤を見つめ立ち止まった
すると藤はあっさり手を離し、行く所があるから先に教室に行っててと言い走ってその場を去った
勿論和樹の呼び止める声は藤には聞こえていなかった







走ってまで来た場所は鷹と藤が初めて出会った場所だった
藤はここに来ればまた鷹に会えると思ったから走ってここまで来た








会う約束をしているわけではない為鷹の姿は見当たらない
せっかく今日学校に朝から来たご褒美をもらいに来たのに無駄足だったようだ
待つのも面倒くさくなり諦めて寮に帰ろうとした時_____







「……藤か？」