異世界転生が出来ると思ったのにポイントが高すぎる
第2章 後編
また1000ポイント貯まっただろう二か月が過ぎ、銀月様に会いに行く。今日は一大決心を告げに行くのだ。
いつもより気合を入れた柏手を打つとぱっと周りが光り、銀色の月のように輝く銀月様が現れる。
「いつもの願いか」
「い、いえ……」
「違うのか」
「私、私、10万ポイント貯めます! それまで、ここにはきません!――来ると、ポイント使っちゃうだろうから……」
「そうか」
「あの、ずっとここに居てくれます?」
「うむ。ここを動くことはないだろう」
「よかったあー」
ポイント貯めて彼がいないんじゃあ意味ないよね。ほっとしていると銀月様がスッと目の間に近づく。
「あ、あの……」
「ポイントの端数がある」
「んっ」
唇が重ねられ甘い蜜が流し込まれるように舌が絡められる。ああ、やっぱり頑張ってポイント貯める!もう彼しか愛せないもの。
うっとりと腰が砕けそうになる前に銀月様はそっと身を引き「待っておる」と耳元で囁き、消えた。
「銀月様……」
私、やり遂げます。待ってください。もう一度強く目を閉じ祈ってから神社を後にした。
――――――――
いつもより気合を入れた柏手を打つとぱっと周りが光り、銀色の月のように輝く銀月様が現れる。
「いつもの願いか」
「い、いえ……」
「違うのか」
「私、私、10万ポイント貯めます! それまで、ここにはきません!――来ると、ポイント使っちゃうだろうから……」
「そうか」
「あの、ずっとここに居てくれます?」
「うむ。ここを動くことはないだろう」
「よかったあー」
ポイント貯めて彼がいないんじゃあ意味ないよね。ほっとしていると銀月様がスッと目の間に近づく。
「あ、あの……」
「ポイントの端数がある」
「んっ」
唇が重ねられ甘い蜜が流し込まれるように舌が絡められる。ああ、やっぱり頑張ってポイント貯める!もう彼しか愛せないもの。
うっとりと腰が砕けそうになる前に銀月様はそっと身を引き「待っておる」と耳元で囁き、消えた。
「銀月様……」
私、やり遂げます。待ってください。もう一度強く目を閉じ祈ってから神社を後にした。
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