
異世界転生が出来ると思ったのにポイントが高すぎる
第1章 前編
「今のお前なら、これから出会う男に愛されるだろう。――それはお前が積んだ徳のおかげでもある」
「徳?」
「そうだ。皆、お前を愛している」
今の人間関係が良好なのは徳のおかげだったのだと納得するし、これが人から愛されている状況なのだと理解もできた。
「でも、なんていうか。ちょっと私の思ってるのって徳じゃないというか。転生いいなーって思ったのはやっぱり無条件に愛されたいっていうか。ぶっちゃけると男の人に――可愛がられたいなーって。ごほんっ、か、身体ごと?」
さすがにらぶえっちという言葉は控えた。
「なるほど。確かにその想いは現世では永続的には叶えられにくいであろう」
「でしょ? 一瞬だってそんないい想いできたらって――女子の秘められた憧れなんですよ」
「転生先ではお前の望む通りになるだろう。なぜならお前以外は設定されているからだ。つまり永遠にお前を溺愛し続ける」
「す、すごいですね! やっぱ転生しようかなあ」
「ただし、お前はお前だ。お前は変わることがあるかもしれない」
「それって、つまり――」
溺愛してくれる人を好きじゃなくなっても溺愛され続けるってこと?嬉しいけど怖い。相手が絶対変わらないんだったら私も変わっちゃいけないよねえ。というか変わっても環境変えられないってことなのかな。話していて転生への気持ちも薄れてきた。
「徳?」
「そうだ。皆、お前を愛している」
今の人間関係が良好なのは徳のおかげだったのだと納得するし、これが人から愛されている状況なのだと理解もできた。
「でも、なんていうか。ちょっと私の思ってるのって徳じゃないというか。転生いいなーって思ったのはやっぱり無条件に愛されたいっていうか。ぶっちゃけると男の人に――可愛がられたいなーって。ごほんっ、か、身体ごと?」
さすがにらぶえっちという言葉は控えた。
「なるほど。確かにその想いは現世では永続的には叶えられにくいであろう」
「でしょ? 一瞬だってそんないい想いできたらって――女子の秘められた憧れなんですよ」
「転生先ではお前の望む通りになるだろう。なぜならお前以外は設定されているからだ。つまり永遠にお前を溺愛し続ける」
「す、すごいですね! やっぱ転生しようかなあ」
「ただし、お前はお前だ。お前は変わることがあるかもしれない」
「それって、つまり――」
溺愛してくれる人を好きじゃなくなっても溺愛され続けるってこと?嬉しいけど怖い。相手が絶対変わらないんだったら私も変わっちゃいけないよねえ。というか変わっても環境変えられないってことなのかな。話していて転生への気持ちも薄れてきた。
