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花音学園水泳部~Remake Of Story~

第6章 ~前日の準備と当日の出発~

「酔い止めの薬を忘れるとは、一生の不覚だよ…。」

船に乗り、中の椅子に座って出発して数十分が経った頃。

僕は、船の揺れにより酔ってしまう。

しかも、去年は忘れなかったのに今年は、酔い止めの薬を忘れてしまったのだ。

船酔い中の僕を心配した好文君から、膝枕の提案が出たので御好意に甘えた。

だから現在、好文君の膝の上に頭を置いて、横になっている状態。

「先輩、大丈夫っすか?」

「かなり辛そうですね…。」

僕と好文君の迎えの椅子に座っている、照明君と光輝君も心配してくれていた。

「僕、ちょっと操縦者の人のとこに行って、スピードを少し下げてもらえるか聞いて来るよ」

そう言い、波風先生は操縦者の人の所へ向かった。

「3人共、平気みたいで羨ましいよ…。」

波風先生が、船酔いしないことを知ってたけど、まさか後輩組全員も船酔いしないタイプとは…。

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